貴方を探し続けて
- 遊笑 鉄線
- 2014年11月7日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年8月15日
人生には様々な分岐がありますが、一方で自分の取らなかった選択にも実は続きがあるのかもしれませんね。所謂“平行世界”という形で。そういうのに激しく萌えるのですが、厨二的な意味ではなく「このキャラは原作では幸せだけども、もしかしたら何処かの世界では不幸なのかもしれない」と考えるのが好きなのです。
例えばAさんとBさんのカップルがいますが、他の世界ではAさんはCさんを選ぶかもしれません。また違う世界ではDさんを…と、必ずしもBさんを選ぶことがどの次元でも共通しているとは限らないのです。そしてもしBさんが他の世界のBさんになれるとしたら、此れほど地獄なことはないですね。
ということで、長く付き合っていた大好きな恋人にある日突然「実はお前と付き合う前からずっと片思いをしていた人に告白されたので、了承したいから別れてくれ」と言われた巻島くんが苦しみのあまり他の世界にも行き来できるようになってしまい、別れないで済む世界を探すという話が欲しいです(唐突)
でも他の世界に行ってみて分かったことは、自分の世界はかなり恵まれた部類に入るということでした。そもそも恋人と付き合ってすらいない世界や、振られた悲しみで自暴自棄になってしまった世界、果てには自殺して実体が既にない世界まである始末。しかも帰りたくともどうやって帰るのか巻島くんには分からないのです。
何度も何度も世界を渡り歩いているうちに、どんどん記憶がおかしくなるのか思い出せない事項が増えていきました。生い立ちも、幼少期の思い出も、自転車や総北高校のことも、元の世界さえも。
因みに最後は何処かの精神病院に保護されてそこで一生を過ごすのかもしれません。 白い壁に囲まれた部屋で幾度も考えてきた理想を描く巻島くん。本人は意識していないし、憶えてもいないんですけど、手が勝手にかつて好きだった人と幸せに暮らしている絵を描いてしまうんだそう。それで何故か泣いてしまう。
たまに青や黄の服を着た人間を何人か描くこともあるそうですが、やっぱり巻島くんにもわからないみたいです。 精神病院にぶち込まれている巻島くんは何分記憶が全くないせいで知能もやや低いし、稀に妄想(誰かも分かっていない名前を連呼したりタイムスリップをしたなど)を喋るので中々出られないんだとか。
あとこの世界の巻島くんは元々存在しておらず、つまり世間では“いきなり降って湧いた人間”という認識らしいです。 なんだか「バタフライ・エフェクト」に似たような話ですが、その類と言っても過言ではないです。
でもあれ最後は恋人も自分も救われるというハッピー(トゥルー?)エンドですけど、これは自分を救いたかったつもりが結局逆に首を締めるだけだったというバッドエンドですよね。最高です。
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