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花びらの海原

  • 遊笑 鉄線
  • 2019年9月27日
  • 読了時間: 2分

事故で統一郎から殆どの記憶が消えてしまったことにより長年島崎さんの腹の底で煮詰めてきたドロドロの独占欲や支配欲が決壊を起こして、統一郎を誰も知らない場所へ連れて行ってしまうという統島の話。


統一郎の両頬を手で包み「貴方は私だけのもの」って微笑む島崎さんが見たい。統一郎は当然島崎さんのことも覚えていない訳だけど、島崎さんにしてみればそんなのは些細なことである。大事なのは、今現在、統一郎の中には"島崎亮しか居ない"ということだからだ。


妻子がいることも、組織のボスであることも、世界征服を目論んでいることも、ここが何処であるかさえ今の統一郎は知らない。そんな彼があまりにも愛おしくて仕方ない島崎さんは「まるで赤ん坊みたい、そうだ今日はこの人の本当の誕生記念日にしよう」と勝手に決めている。


一応途中で記憶が戻るんだけど、色々迷った結果 "忘れたフリ" をして島崎さんの側で暮らす統一郎。そうしないと、島崎さんに「愛してる」という簡単なことすらも言えなくなってしまうから。


記憶が戻ったとき、本当は戻ることも出来たし、随分悩んだと思う。でも記憶喪失の間に島崎さんに沢山の愛の言葉を囁いたら嬉しすぎて泣いていたことを思い出すと、どうしても心が迷ってしまう。そして、そんな迷いを抱えたまま家に帰ることはできないから、側に居続けると決心した。


あと、本当に知らない場所(無人島とかそんなところ)に軟禁されているんだけど、統一郎は「人生の中で一番自由だ」とも思ってる。何も考えず、ぼんやりと長閑で自然溢れる二人きりの楽園で朽ちていくのも悪くはないと考えたら、何となくこのままでも良いような気がした。


でも逆に、統一郎に愛を教えてくれたのは奥さんだから、記憶のない彼は人間というか情というものにまるで興味がなくて島崎さんを冷たく突き放すという話も良い気がする。


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