私がいなくとも世界は回る
- 遊笑 鉄線
- 2015年1月4日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年8月15日
金荒は嫌いじゃないんですけど、私の中の荒北くんが「福富さんがいないと幸せになれない人」という断定があるので中々幸せになれません。いや、荒北くんは基本誰とくっついても幸せになれないんですけどね。何時もより不幸度が増すだけです。
結界の中で生きる神聖な生物が外の世界では腐敗してしまうように、荒北くんもまた“福富さん”という聖域でしか生きられないのです。荒北くんは亡者から生者に生まれ変わる代償として、残酷な呪いをかけられたのかもしれませんね。
もし聖域から一歩でも外に踏み出てしまえば、元の亡者より苦しい末路が待っている。そんな呪い。 でもその聖域(=福富さん)は一応生きているので、離れないとも拒絶しないとも限りません。例えば荒北くんがどんなに切に願おうとも、側から消えてしまうとかもあり得るわけです。
つまり荒北くんは福富さんのモノだけれど、福富さんは荒北くんのモノではない。
それに加えて『荒北くんは福富さんがいないと死ぬ』という事実も知らないのだと思います。もしそのことを荒北くんが真摯に訴えても、恐らく福富さんは信じてくれないからです。嗚咽を漏らし、足元に縋り付いても決して救ってくれなどしない神様に恋をした荒北くんが一番悪い。 こんなのが私の中の荒北くんの大前提だから何時までも金荒が幸せになってくれないのです。
福富さんを全く好きじゃない荒北くんだったら誰とでも幸せになれるのでしょうけど、それは多分ロードをやってない荒北くんで、そうなると荒北くんは自暴自棄のままなので結局幸せにはなれません。
最初に言った通り、福富さんという聖域から追い出された荒北くんは精神の支柱が腐敗してしまうので最終的に心身ともに崩れ落ちてしまい、最期「やっぱり神様なんていなかったネ」と『いつか降る雪』みたいなことを金城さんに呟いて瞳を閉じるとかそんな金荒しか想像できません。
個人的にはとても興奮するんですけど、金城さんが凄く可哀想です。どんなに頑張っても荒北くんの世界の代わりにはなってあげられず、好きな人が絶望の中死んでいくのを傍で見届けるのは嘸辛いことでしょう。
でもこうして荒北くんが暗闇に堕ちて逝っても金城さん以外は誰も気付かないし、明日も普通にやってくるから残酷ですね。 川で人が死んだって川の流れが決して止まることがないように、荒北くんが死したとしても万物は常に動いているのです。
福富さんはきっと同じ世界の何処かでひっそりと愛や幸せを育んでいることでしょう。彼が愛した神様や世界にとって、荒北くんの命など群数型生物の一部と同等の価値だったということです。
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