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無垢な祈り

  • 遊笑 鉄線
  • 2019年11月6日
  • 読了時間: 2分

幼い頃、統一郎の一人称に憧れを持った島崎さんが「僕」から「私」に一人称を変えるものの、実は統一郎は身内の前では「俺」と使うと知って絶望の谷へ転がり落ちたという統島の話。


統一郎に膝に乗せてもらいながら「将来は何になりたい?」と聞かれた幼島崎さんは、その行為があまりにも嬉しくて(+できるだけ膝の上にいたいから)答えを出し渋り、笑って「秘密」と答えた。本当は"統一郎さんとずっと一緒にいること"というのが夢だった。


でもある日、電話口で家族と話しているのをこっそり聞いた幼島崎さんは統一郎の一人称が「俺」であると知り、彼にとって自分は"他人"なのだと悟ってしまう。悲しみのあまりその後の記憶はなくて、ただ気が付いたらベッドの中で声を押し殺して静かに泣いていた。


血が繋がっているわけでも、婚姻を結んでいるわけでもないので外部の人間以外何もないことは分かっていたが、それでも幼島崎さんは自分も"家族のように思われている"と信じたかった。家族も頼る人もいない彼にとって、統一郎は文字通り"世界の全て"だったからだ。


それ以来、島崎さんの夢は"統一郎と一緒に棺桶に入ること"になった。理由は、家族だったら家を継いで生きていかなくてはいけないけど、他人の自分は何の責任も負う必要がないから。あと、幼くて純真だった"島崎亮"は死んでしまったので、一人称が「私」で定着した。あの頃にはもう戻れない。

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