忘れないで、大好きだよ

刃物で刺されても死なない、切断されても死なない、とにかく不死身なディラン。テレスはマークがどうしても欲しいので何回も殺そうとするけど全く死ぬ気配がない。

最初にディランを殺そうとした時は多分オーソドックスに刃物系から挑んだりしたんだと思います。すっごい震える腕で包丁で心臓を刺したはずなのに「そのくらいじゃ死なないよ」とか言われて、もうそこで失神するくらい怖いのに更に抜き取った包丁を自分に何回も刺して「ね？」って笑う姿を見て以来、彼の中のトラウマに。 その後マークを丸め込み何とか手に入れたのですが何故かまだ殺そうとするテレス。理由は簡単「邪魔だから」。理不尽すぎますね。でもやっぱり死にません。

寧ろディランは死なないのではなく死ねないのかもしれません。不死身なので結局他人どころか自分でもどうすることも出来ないので、辛いことや悲しいことがあっても死ねないし、この先一人でずっと生きていかなければいけないなんて…切ないですね。 だからテレスが殺しに来るとき業とイラっとくるようなこといって最後に「またおいで」って言うんです。

恋人寝取られてひとりぼっちにされて何にもしていないのに何故か憎まれて寂しくて死んでしまいたいくらい辛いのに、それでも許してしまうディラン。何故なら本当は取られたのではなくマークと自分では生きる年数が違うと言うことをわかっているので、大好きだけれどきっと幸せにしてくれるであろう彼とくっつけさせたから。

そんな理由もあって仲良くなりたいと言う気持ちと、いずれ離れなければいけないからあんまり依存してはいけないという気持ちの間で常に揺れているので人と接するのが苦手なんだと思います。苦手というか辛い。 ハードモードすぎてほぼ100％悲惨な人生なのにそれでもディランは人の幸せを願える良い子。