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心の奥底にある闇

  • 遊笑 鉄線
  • 2014年10月30日
  • 読了時間: 5分

更新日:2022年8月15日

私の中の博士は狂気まっしぐらで他人の命を弄ぶようなゲスいことを平気でやる人なんですけども、モアさんに対しては誠実で健全という感じなんですよね。好きな人にはデレて、好きな人以外には病んでる系のヤンデレ。


でもモアさんは色々あって博士とは違う意味で壊れているので、博士も大変です。

モアさんはたまにスイッチが入るとどんどん精神不安定になっていって最終的に発狂→それを博士が一生懸命止める みたいなやつがツボなんですよね。発狂して手首を掻き毟りながら泣き喚くモアさんを強く抱きしめるというフェルモア愛おしい。

モアさんは昔から少々病んでいたものの、今現在の状態よりまだマシでした。それが最近起こった失恋の痛みのせいで元々少し病み気味だった心が見事精神異常にまで進化したのです。でも博士が幾ら問い詰めてもモアさんは頑として好きだった人を言わないので、博士はモヤモヤしています。




最近、モアさんの病み具合がそろそろ本気でヤバいと感じた博士が、ディスコにお願いしてモアさんの精神世界に入れてもらうのです。


そこは空全体が厚い黒雲に覆われた土砂降りの墓場で、どのくらい長い間雨が降っていたのか地面が足首まで浸水している薄暗い場所でした。

水浸しの墓場を進んだ先には今にも崩れそうなボロいお屋敷があり、いかにも幽霊とか出そうな雰囲気を醸し出していますが、博士はそういう類を信じないので(+雨も煩わしいし)普通に入ってしまいます。


中は暗くて埃っぽいですが、目を凝らせば辛うじてわかるレベルの暗さ。 屋敷の中には沢山の部屋がありまして、各部屋には本当に色々置いてあります。

一階〜五階にはモアさんの幼少期に持っていた玩具とか置いてあったり、天井からブランコがぶら下がっていたり、壁に家族や住んでいた場所の写真、虹の絵(モアさん作)などが飾ってあったりなど、階と年齢がリンクしているようでした。


最初こそ絵本が多かったけれど段々本が増えたり、途中のある階には仮面が掛けてあるのを見て、改めて博士は“モアの事をあまり知らなかったんだな”としみじみ思うのです。なので、こんなことになったものの自分の今まで知り得なかった過去が少しずつ分かって、ちょっぴりドキドキしてしまいます。


でも階を増すごとにどんどん闇と狂気が深くなっていき、辛い過程を経てやっと一番上の階に辿り着くのですが、そこには何故か屋根がなく、雨が降り注いでいました。天井が壊れているというより“この階だけ火事があった”みたいな感じ。置いてある写真も本も全て煤だらけで読めないし見れない。


ただ、他の階と違ってやたら花瓶が多いのです。それ以外にも様々な手紙の断片があちらこちらに落ちていたり、香水の瓶が落ちていたり、謎ばかりが転がっている部屋の中で博士は一枚だけ焼けてない写真を見つけました。

それはモアさんと刺客数人が写っている写真。勿論博士も写っている。 でもたった一部だけ、黒く塗り潰されているのです。そこにいる誰かが意中の相手だと予想ができるのですが、博士はそこには誰がいたのか思いだせません。全員写っているわけではないので消去法で導き出すのは無理だと判断した博士は、写真の中の周りの状況を見て誰かを判断しようと決めました。

その写真にはモアさん、ディスコ、博士、コモバ氏、大統領、それからその誰が写っていました。長いテーブルの上に料理が並べられているので恐らく何かのパーティの時のもの。その誰かはディスコの隣にいて、何か親しげに話している様子からマジェントかウェカピポだと博士は予想したのです。


が、その後少し考えて、博士は考えることをやめました。人が出入りするパーティのワンシーンを思い出すなんて無理にもほどがありますし、何よりこの写真が焼けていないということは“消したいほど憎い過去なのに褪せない記憶”なのだと分かったからです。

つまりそれは、モアさんは全てを捨てたがっているけれど実はまだほんの少しこの仕事場に未練が残っているということを示唆していました。それを知れただけで十分なのです。これからは自分が頑張って支えていかなくてはと改めて決意をする博士。


ただ、常に雨が降り注いでいる所にある屋根の無いオンボロ屋敷なんて、普通は家が腐食して潰えるのがオチですよね。その屋敷がモアさんの記憶であり精神の支柱だと考えると、そこがなくなったら現実ではどうなるか…まあそういう結果になりますよね。というかそういう結果になります。


実際は未練があったのではなく、悪い意味で“忘られなかった”だけ。モアさんは楽しい記憶だけにしがみつくなんてことは出来なかったようです。散々悩んだ結果、帰る場所がなくなってしまったモアさんは人生の歩みを止めてしまいました。


博士はこの件で一番精神が参っている人物が意中の相手だと思い、報復しようと計画しました。そういうことを考え続けていないと自我を保てないほど彼の精神はギリギリまで追い詰められていたからです。ふとした瞬間に物凄い絶望感と無気力に襲われ、後追いしたくなるんだとか。


しかし皆がお悔やみを申すものの立ち直れないほど後悔している人は(博士以外)誰もいませんでした。モアさんが愛した人は誰だったのか、博士が分かることは永遠にありません。何故なら答えは、棺と共に眠ってしまったからです。

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