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午後の微睡

  • 遊笑 鉄線
  • 2020年3月17日
  • 読了時間: 2分

煉獄さんに『似合う服を選んでほしい』と頼んだら巷で流行している薄水色のワンピースを買ってきたので次の日に着てデートをして、それから1週間後に人知れない山奥の木の下で贈ったワンピースを着たままぶら下がっている義勇♀さんが発見される煉義が欲しい。


初めから死ぬつもりで義勇♀さんは頼んだし、貰った日の夜はこれから起こるであろう事を想像して申し訳なくて声を殺して泣いたし、みんなから「可愛い」と言われた時は本当に嬉しかったし、死ぬ直前まで『一番綺麗な服で、彼との思い出と共に死ねて良かった』と考えながら台を蹴った。


子供を望めない自分が側に居ては家的にも問題だし、かと言って別れを告げても傷付けてしまうか或いは応じてはくれないかだし、「死んでも時が流れれば何は忘れて他の人と幸せになってくれるだろう」と思って義勇♀さんは死を選ぶんだけど、それが逆に煉獄さんの心を死ぬまで縛り付けることとなる。


服というよりは"褪せた襤褸い布"と呼ぶのが適切な其れを煉獄さんは何よりも大切にしていて、何時もは劣化防止のために箱に入れているんだけど、命日が近付くと取り出して一緒に寝る。すると何故か義勇♀さんの存在を近くに感じるから。当然彼女を忘れることもできず、彼はずっと独りで生きている。


もしかしたら(ワンピースが手元にあるせいで)近くにいるかもしれないけれど、自殺した人の見た目がまともなわけはない。霊感がある人が姿を見たらギシギシという縄が軋む音をさせながら天井からぶら下がってそう。煉獄さんは見えないから大丈夫。存在を感じる、と思っているうちが幸せ。

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