刺客ファンタジー2
- 遊笑 鉄線
- 2014年8月29日
- 読了時間: 4分
更新日:2022年8月10日
かなり昔に書いた刺客ファンタジーのパロをまた考えたくなりました。確か去年の11月らへんなので大部分前ですね…随分と時が経ったものです。でも蚕マジェントとかフランケンディスコとか今考えてみればとてもカオスですね。
蚕マジェントは蛾人間と言った方が早い見た目をしていて、中身もただの寄生虫野郎なのでディスコがいないと生きていけません。とは言ったものの本人はそれを自覚していないため毎日を悠々自適に過ごしています。所謂ただのニートです。自分の脚で満足に歩き回れなくても、羽があるのに飛べなくても、脳足りんのマジェントにはそんなちっぽけなこと関係ないのです。どのくらい阿呆かと言いますと、そんな状態なのにいつかこの森を出て自由に暮らす夢を抱いてそれが叶うものと思ってるくらいには頭がアレ。
頭もですが実際マジェントは体(特に気管)が弱いので、森の外の汚れ果てた荒野を歩くのは多分不可能です。つまりマジェントは森の中でしか生きられない繊細なヒキニートなわけです。でも食事は要らないし、ただ空気を吸ってるだけのエコな存在。(※ただしウザいほど喋る)
フランケンディスコは博士に作られた人工物ですから、体の作りも丈夫で力持ちさんです。でも心優しくとても器用なので、マジェントの身の回りのお世話を何でもこなします。蛾よりもでかいが人間より遥かに小さいマジェントが本当に本当に大好きです。
彼は鬱蒼と茂る森の中にある蔦とヒビ割れが蔓延する古い洋館で博士と二人暮らししています。博士は何時もは普通ですがたまにトラウマスイッチ的なものが入ると発狂するのでそれを宥めるのもディスコの役目。多少殴られるけど頑丈だから平気です。心はだいぶ傷付きますけど。自分の作った兵器で沢山の人を殺してしまった償いとして長い年月を投資して完成させたディスコですから、博士の執着も凄まじいものです。多分一生側から離してくれません。もしかしたら体の中に何か装置?が施してあるのかもしれませんね。
ディスコは過去の罪悪に縛り付けられている博士を常に哀れに思っているので多少の病み要素を押し付けられても恨んだりはしません。それがたとえ未来永劫飼い殺し状態にされたとしても。でもただ一つ、人間でも物でも無い中途半端な存在の自分を作ったことにだけ何時もモヤモヤしています。
太古に起こった戦争のトラウマのせいで精神的にキちゃってる博士をお世話したり、本能的ニートのマジェントを養ったり、ディスコは執事か何かなのかもしれません。というかまずこの森の中において誰かのお世話をできるのがディスコしかいない。
マジェントはその戦争の影響で異常を持ったまま生まれた蛾なので、本来は世界で二つとない生物です。だからずっと一人ぼっち。ディスコも人工物なので一人ぼっちです。だから二人は寄り添い淋しさを紛らわせています。二人ぼっちなら寂しくありません。
今でこそそんな頭の可笑しい博士ですが、昔はちゃんとまともでした。かつて様々な発明品で世界に名を轟かせたフェル博士。彼の発明は何時も革新的で一歩先の未来に進んでいました。“神の頭脳を持った天才発明家”とまで言われたフェル博士でしたが、後に起こった戦争で彼の人生は大きく狂い始めます。
遥か昔に起こった世界中を巻き込む戦争のその真っ只中にいたフェル博士は機関からの命令で大量殺戮兵器を作りました。嫌々とかではなく彼は強大な兵器というものに興味本位を持っていたので最初はノリノリだったのですが、それがあまりにも力を持っていた為、人類どころか生物すら大部分以上消滅してしまったのです。
それだけにとどまらず、世界中で異常気象や生物異常も多く見られるようになり、世界が殆ど殲滅状態のまま強制的に戦争は終わりました。たまたま生き残ってしまった博士は放心状態のまま悪夢と化した世界を放浪し、あの森へ流れ着くのです。
そこで殺してしまった償いのためにせめて生命をこの手で作り上げようと奮闘するのですが、たまにあの悪夢を思い出して辛くなることがあるのです。その時はこの森の唯一光が入る湖に行き、そこにいる湖の精霊のシスターモアに話を聞いてもらいます。
シスターモアは本来は雨の精霊でしたが、戦争で空いた穴に雨水が溜まり湖ができたため、そこに宿りました。モアさんは何時も悲しみと苦しみに悶える博士の側でずっと手を握っていてくれます。月の様に微笑むモアさんが見たくて博士は自殺をとどまってるみたいです。
モアさんは何時も博士を気にかけてくれています。来てくれない時は寂しいけれど、それは彼が今日は悪夢に魘されていないということなので安心するのです。モアさんは基本森を自由に行き来できませんが、コップに水を組めばその持って行く場所にリンクできます。
前に一度博士が熱で倒れこんでしまった時、ディスコがコップに水を組んで持って来てくれたことがありました。でもコップの水では力が弱く、触ることはできません。熱に魘され「モア」と何度も呼ぶ彼の手を握ってあげたかったのに、出来ずにとても心を痛めたモアさん。人間と精霊ですが相思相愛です。
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