クロユリの花言葉は
- 遊笑 鉄線
- 2014年11月12日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年8月15日
荒北くんが部室にて福富さんと揉みあった際にひょんな事故で死んでしまい、しかもその後すぐに物音に驚いた新開さんと東堂くんが駆け付ける→色々あって屍体を皆で埋めて秘密にする話とかサスペンスにありがちですけど好きです。
学校は山の上ですから、ちょっと降りれば屍体なんて隠し放題ですよね。 一応『生涯墓場までこの秘密を守り通す』と三人で強く約束したのですが、忘れたいはずなのに何故か埋めた場所に来てしまうのです。
ある日、屍体を埋めた場所へ通りかかったら、その場所からクロユリが咲いている。 つい見に行ってしまう理由はバレないか心配というのもあるけれど、もしかしたら呪われているのかもしれません。
因みにクロユリは抜いても抜いても気がついたら生えていて、三人以外の誰かが埋めているのか、それとも自然に生えたのか、誰にもわかりません。サスペンスというかどちらかというとホラーに近い。
部室で争っていた理由は、まあよくある様な『口先だけの空っぽな愛を餌に荒北くんを利用していことがバレた』的な痴情のもつれでしょう。しかも事故と言いながら実際はきっと工具とかそこらへんにあった硬いもので何度も荒北くんを殴ってる。
三人ともエリートですから、世間に晒されて地位が崩されるのが怖いのです。そのおかげで“一生怯えて生きていかなくてはならない”罰が課せられてしまいました。サスペンスもの(特に相棒とか)では王道的な苦しい重荷を背負う羽目になる系のオチですね。
でも福富さんは正直、贖罪といいますか「罪を贖う自分」に酔ってる感じがプンプンするので、これでまた一つ“重責”というアクセサリーが増えて良かったですね。
新開さんはまだしも、挫折を知らない東堂くんがこの汚点に耐えられるのかが争点の鍵になりそうです。
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