記憶の目覚め
- 遊笑 鉄線
- 2020年8月4日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年9月7日
2020.08.04
数年前、義勇さんとの決別を経て裏社会へと姿を消してしまった宇髄さんに自分を見て欲しくてアイドルになった義勇さんと、職業柄芸能界などを取り巻く汚い事情を嫌と言うほど見てきたが故にメディアなどで義勇さんを見るたびに既に消えたと思っていた良心がズキズキと痛む宇髄さん、という宇義の話。
都会の路地裏から血のついた服を隠すように上着を羽織りながら出てきた宇髄さんが追手をかわすために人混みに紛れて足早に歩いていたところ、偶々通りかかったビルのモニターに義勇さんが笑顔で写っていて、番組で新曲の発表をするらしくて思わず足を止めて聞いてしまう。
歌を聴きながら、歌上手くなったなとか、ずっと前から知ってたけどやっぱり可愛いなとか色々考えていたんだけど、ふと昔仕事で関わった悪質な手法でアイドルを食い物にするプロデューサーのことを思い出して段々気分が悪くなってくる。
なんでそこまで…と思っていたけど、アイドルになった理由を聞かれて「笑顔を届けたい人がいるからです」と答えていて、自分のせいだと確信する。この世界に身を置くと決意した時に心も一緒に捨ててきたと思っていたのに、義勇さんの将来を奪ってしまったことに激しい絶望感でどうしようもなくなる。
義勇さんは例え汚泥に塗れようとも、何処かで見ているかもしれない宇髄さんに自分の姿や声が届いているのなら、どうなろうが構わないと思っている。憎まれていても、側に戻ってきてくれなくても良いから、忘れないでいてほしい。でも何時の日か宇髄さんが手を取りに来てくれる日をずっと夢見てはいる。
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2020.11.09
義勇さんが普段愛しい人に見せる微笑んだ顔はメリハリの薄い(桜のような儚さを持った)表情なんだけど、以前書いたアイドル義勇さんはゴリゴリ添加物たっぷりの笑顔だと良いな、そしてそれを知っているのは本当の笑みを向けていてくれていた宇髄さんだけだと良いな、といううすぎゆの話。
昔宇髄さんが笑顔の作り方を教えてくれて、それを死ぬほど練習してやっと笑顔を作れるようにはなったんだけど、その反動と寂しさから仕事以外では一切笑わなくなってしまった。義勇さんは宇髄さんが帰ってきてくれた時、ちゃんと心から笑えるか、作り笑いにならないか、というのをいつも心配してる。
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