I Was Born To Love You
- 遊笑 鉄線
- 2023年3月14日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年8月18日
※これを読んでないと伝わりづらいけど、内容はあまり関係ない。
✼••┈┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈┈••✼
姫花ちゃんの中身は明司武臣なので、荒師くんと結婚しても結局上手くいかなくて不幸に死んでいく未来しかないと思っている。
武臣くんは荒師くんが依存レベルで大好きだから、姫花ちゃんと結婚すると知った時に『ずっと一緒にいたオレを捨ててぽっと出の女を取った』と盛大にキレ散らかして、荒師くんと大喧嘩をする。何時間も言い争いをした末に「オレのことをなんにも分かってない、オレを不幸にしたお前があの女を幸せに出来るわけがねぇ、アイツはオレと同じなんだよ、お前は絶対に地獄に堕ちるぞ」と叫ばれ、その時は心から傷付いたもののカッとなっていたこともあって『ただの捨て台詞だ』と取り合うこともなく立ち去り、暫くして荒師くんは姫花ちゃんと結婚した。
姫花ちゃんは抽象的だけど何か含みのある言い訳をして子供を作ることにあまり積極的ではなかったが、荒師くんは姫花ちゃんの不安を取り除こうと最大限尽くした。話し合いの場を何度も設けたが、姫花ちゃんは不安な理由が自分でも分からないらしく、はっきりと言うことはなかった。だが荒師くんが子供を欲しがっているのを知っているので、家族計画を前向きに受け入れ、数年後子供を産んだ。
最初こそ幸せだったが、子供を可愛がる荒師くんに対してどんどん言いしれぬ不満が募った姫花ちゃんは子供や荒師くんを置いて夜の街へ繰り出すようになる。荒師くんはその都度優しく諭したり、専門家を頼り姫花ちゃんのケアに努めた。しかし姫花ちゃんは武臣くんの言う通り別世界の“明司武臣”なので、細かい違いはあれど感情や思考の根元は同じ。だから武臣くんと同じように荒師くんと言い争いをし、「子供に大好きな人を奪われて寂しい」と毎日酒を飲んでは大暴れするようになり、結局外に男を作って家出をしてしまった。そんな男にまともなのはいないうえに姫花ちゃんはアル中でメンヘラなので、男を作っては遊ばれ捨てられてを繰り返し、最期は痴情の縺れで揉み合いになって酔った勢いで相手の男を殺そうとしたら逆に殺されてしまった。
荒師くんは武臣くんの忠告を無視したことをずっと悔いていて、なんとかやり直したいと願い続けていたら昔に戻っていた。転生1回目。だが彼はまだ知らなかった、自分の近くにもう何度転生を繰り返したか分からず、表面は取り繕っているが精神はドロドロに黒く溶け切っている佐野真一郎という人間がいることを。因みに真一郎くんが幸せにしたいと何度も何度も願い転生するが出来ずに病むことになった原因の1つである武臣くん(もう1つはマイちゃん)は記憶の引き継ぎがないので、今世も自由気ままに能天気に生きている。
若狭くんは嫌な記憶が偶に断片的に見えるけど、何も覚えてない。が、若狭くんは呪われていて、夢を見る度に綺麗な黒髪でベストを着た無表情の暗い目の女の人が出てくる。その女の人とは毎日一言だけ会話をし、寝る(起きる)時に沢山ある蝋燭を一本ずつ消される。全てを消し終わったらどうなるかは若狭くんも知らないし、聞いても答えてはくれない。
Comments