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訪れぬ朝

  • 遊笑 鉄線
  • 2022年5月17日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年9月27日

初恋は"血縁だから"という理由で破れ、その次の恋は途中まで上手くいっていたものの結局道を違えてしまい、愛した人皆がそれぞれ別の彼方へ去って孤独に暮れていた中で、『自分がしたいからそうする』とまさに“嵐”のように逆に振り回してくる存在である荒師くんがマイちゃんにとってどれ程救いだったかを考えてた。


『絶対に幸せにする』と言うのは易しだけど、荒師くんはとても強い意志の持ち主であり、必ず行動で示してくれる。そういう信頼の積み重ねがマイちゃんの寂しさを解消してくれていて、安心できる人だからこそ本気で惚れたんだろうな。マイちゃんはどんなに曲げられても折れない心を持った人が好きなんだと思ってる。


荒師くんの恵まれた体格を気に入ったのはきっかけに過ぎなくて、実際は統率力と人望と器の大きさがあったからこそマイちゃんは荒師くんに恋をした。威風堂々とした立ち振る舞いやアグレッシブな生き方などの、荒師くんの“頂点に立つ者”としての在り方が、不安定な愛着で壊れたマイちゃんの心の大穴を埋め、常に満たしてくれていた。また、好きな人であると同時に、小さい頃に抱いた彼の“伝説と呼ばれた強さ”への憧れもあったのだと思う。


本来なら亡父や実兄に向けるはずの願望が彼女の愛情の根源ではあるんだけど、荒師くんはそれを知りながらも受け止めて愛してくれる。“彼女を誰よりも幸せにする”というのが彼の"自分がしたいこと"であり、したいことを実行することは自分も相手も大切にすること、2人で墓場まで共に居れるように、と心から願っていた。マイちゃんはそんな彼に心底甘えており、それに終わりがあることなど一時も考えたことはなかった。


マイちゃんの光となり、暗がりから救い出してくれた荒師くん。しかし、星が死ぬように、太陽が沈むように、愛は永続ではなかった。

この経験から彼は"自分ですら成しえない夢もある"と知り、彼女は“元々居た地獄はまだ底ではなかった”と絶望するのだろう。もう這い上がることもできない、奈落の闇の中で。

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