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美しく輝く青い光

  • 遊笑 鉄線
  • 2020年3月18日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年9月1日

宇髄先生、絶対まともな教師とは思えないのに"美術教員"という時点で「あ…この人には絵や芸術文化についての心得があるのか…」と考えるだけで急にグッと迫る何かを感じる。


美術教員は芸大か美大を出ている必要性があるのか、それとも教員免許が取れればなれるのか分かりませんが、もしかしたら美術コンクールなどでの受賞歴があるのかもしれない。昔デッサンを教えてくれていた先生は個展とかも開いていたし、そういう事もしているのかな。


美術に限らず全ての教師に通ずることだとは思いますが、教え方が上手だったり、一人一人の能力を伸ばす才能が必要な職業だと思います。特に美術は正解がないから感性や環境によりけりで難しいし、実技と知識の幅が試される気がする。それでもその教科を選んだ経緯や過去があったら知りたい。


彼が受賞した作品の中で最も古い絵が『美しい景色の中にポツンと佇む後ろ向きの黒髪の少女』で、それについて尋ねても何も教えてくれないけれど、実はその少女は初恋の人で、美しい景色は彼女の澄んだ心を表している、そしてその少女はこの学校にいる同僚の義勇♀さんという宇義♀を考えた。


学校が同じで一応偶に話したりはする仲で、付き合った事どころかあまり干渉するほどでも無かったけれど、彼女のことが何故か気になる。地味で"華やかさ"には欠ける孤高の彼女の何に惹かれるのか、その自問を絵に落とし込んだ結果、見事コンクールで受賞を果たす。


学校新聞にも載ったので内心めちゃくちゃ冷や汗をかいたが、義勇♀さんは宇髄さんの絵がまさか自分がモチーフにされてるなど考えもせず、暫く経って「おめでとう」と一言伝えるだけだった。当時も今も誰一人そのモチーフに気が付かないので、その恋心ごと自分の胸に秘める事にした。


彼は"若気の至り"と思いながらもその絵は学生時代から変わらず大切にしていて、普段は家の奥にしまってある。昔の学校新聞が学校から発掘されるたびに生徒から絵のことを聞かれるけど、適当にあしらって答えたことはない。でもずっと記憶も恋心も褪せないし、常に側にある。


何となく『秒×5セ×チ×ー×ル』を思い出すような話になってしまった。とは言っても『二人は想い合っていたのにくっつかなかった故の切ないの物語』というわけではなくて、叶わなかったからこそ美しい青き春は彼の中で永遠に輝き続けて、感性に影響を、描く筆に人々の共感性を与える、という感じです。

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