昔の私を思い出させて
- 遊笑 鉄線
- 2014年10月18日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年8月15日
荒巻は百合心中コンビですが、東荒は百合宗教コンビだと思っています。
百合宗教コンビって何かと申しますと、SIRENでいう牧野さんと八尾さんの関係みたいなものです。八尾さんが東堂くんで、牧野さんが荒北くん。いや、荒北くんがめちゃくちゃヘタレってわけでは無いんですけどね。
荒巻
お互いの辛さや寂しさを側にいることで埋める共依存同士。楽園を求めるあまりに心中という行動に至る。
東荒
荒北くんの寂しい心のうちを聞いている東堂くん。「ずっとそばに居てやる、安心しろ」を言い聞いてるうちにすっかり洗脳状態に。教祖と信者。
二つのCPはこんな感じです。
荒北くんは何度も「ずっと一緒にいよう」という言葉に裏切られてきました。故にこの言葉が大っ嫌いなのですが、東堂くんは敢えてこの言葉を言うのです。初めは激昂した荒北くんですが、本当に毎日側にいてくれて、そう言われて続けているうちに「こいつは嘘つかない」と思い「明日も明後日も側にいて」ってなるわけです。つまり洗脳ですね。
結局荒北くんは東堂くんに依存して、東堂くんはそれをわかっているという図式になるわけなのですが…荒北くんは何処まで行っても片方に依存してしまうのですね…私の脳内の問題なんですけども。
勿論東堂くんが荒北くんのことをどうでもいいと思っているわけではありません。裏切りに傷付いてボロボロになった姿が本当に可哀想で最初こそ同情心からだったのですけど、そのうち一心に信じる真っ直ぐな瞳に惹かれてしまい、結局東堂くんも側にいたくて教祖様になりました。今日も元気に荒北くんを洗脳します。
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東巻の場合だと、また東荒とはまた少し違います。確かに(良い意味で)心の弱みに漬け込むのが上手い東堂くんと今にも心折れそうな巻島くんですが、物理的に隔てられてる上に巻島くんは荒北くんほど信仰心が強いわけでもないので洗脳はできません。
東堂くんと出会ったばかりの頃の巻島くんはまだ正常でした。ですがそれから時を追うごとに残酷な運命の波に攫われ、気が付いたら世界が大嫌いになっていたのです。
要約すると巻島くんは人魚姫、東堂くんは人魚姫の姉みたいな感じですね。流石に相手を刺し殺そうとはしませんが。 巻島くんは東堂くんの心が強いということも、違う世界の人間だとも、心配性ということも知っているので、荒北くんと一緒にいるときみたいに生に対する諦めや寂しい心のうちを話たりはしません。
ただ、以前の様な「ライバル兼親友」の立場のままほんの少しお喋りをすることで巻島くんは壊れそうな心を保っているのです。 タイムスリップ感覚?といいますか、昔の何も知らなかった頃に帰っている気持ちになるのかもしれません。
東堂くんはそれを計らずとも理解しているので、その「昔ごっこ」に付き合ってくれています。優しい友達ですね。 だから電話口で「巻島くんの調子」は聞きますけど、「総北高校のことについて」は聞かないのです。電話している時だけは、巻島くんを現実世界から離してくれる存在=東堂くん な訳です。
でもそれもまた依存と言われれば依存になってしまうような…まあ恋愛なんてそんなものですから。
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